石川県で家業を継ぐか迷う40代・50代の会社員へ:「やりたくない」と感じたときに整理したい3つのこと
- 1 日前
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「実家の会社をどうするか、そろそろ決めなきゃいけない気がする」
「正直、継ぎたいわけじゃない。でも、たたむのも忍びない」
「毎日の仕事に追われて、考える時間もお金もない」
そんな感覚を抱えたまま、今日も出社しているあなたへ。
この記事でわかること
家業の事業承継が「突然」やってくるように感じる理由
「継ぎたくない」という感情の正体と、その扱い方
時間もお金も限られた会社員が、今日から始められる整理の方法
石川県内の40代会社員がたどった、決断までのプロセス(事例)
家業の事業承継が「突然」やってくる理由
事業承継が突然に感じられるのは、問題が急に発生したからではなく、見ないと決めていた情報が、見ざるを得ない形で目の前に現れたからです。
先送りは、逃げではなく防衛反応
学校を出て、家業ではない会社に就職した。
目の前の仕事があり、家庭があり、住宅ローンがある。
実家の会社のことは「いつか考えること」として、心のフォルダの奥にしまってきた。
これは無責任さではありません。
人は、今すぐ答えの出ない問いを抱え続けると消耗するため、いったん保留にする機能を持っています。
先送りは、あなたが日々を回すために選んだ、合理的な防衛だったとも言えます。
ただし保留にしたものは、消えたわけではありません。
親の入院、取引先からの一報、金融機関との面談、後継者不在を理由にした受注の減少。。。。。。
多くの場合、きっかけは向こうからやってきます。
RAS®の視点:
見ないと決めた情報は、脳が拾わない
脳にはRAS®(網様体賦活系)という、膨大な情報の中から「自分に関係あるもの」だけを通す仕組みがあります。
「家業のことは今は考えない」と決めた瞬間から、あなたの脳は家業に関する情報を優先度の低いものとして処理し始めます。
決算の話も、業界の変化も、親の口ぶりの変化も、耳には入っているのに残らない。
だからこそ、いざ向き合うことになったとき、情報量ゼロの状態からスタートしているように感じてしまうのです。
「突然だ」と感じるのは、あなたの怠慢ではなく、脳の仕様です。
まずはここを責めないこと。それが、次の一歩の前提になります。
「継ぎたくない」という感情の正体とは
「継ぎたくない」という言葉の中には、実際には性質の異なる複数の感情が混ざっていることがほとんどです。
やりたくないのか、できる自信がないのか
石川県内でご相談を受けていて、非常に多いのがこの混同です。
やりたくない(価値観の問題)……自分の人生を、この事業に使いたいとは思えない
できる気がしない(能力への不安)……経理も現場も知らない。従業員に何と言われるか
背負いたくない(責任への恐れ)……借入、保証、家族の期待。降りられなくなるのが怖い
申し訳ない(罪悪感)……父や祖父が守ってきたものを、自分の代で終わらせるのか
この4つは、どれも「継ぎたくない」という同じ言葉で出てきます。
しかし対処法はまったく別物です。
価値観の問題であれば、継がないことが正解になり得ます。 能力の不安であれば、それは学習と支援で埋まる問題です。
混ざったままでは、どちらの方向にも動けません。
実は「選択肢は2つ」ではない
継ぐか、廃業か。
この二択で考えている方が多いのですが、実際にはもう少し幅があります。
段階的に関わる……会社員を続けながら、役員として財務だけ把握する
親族外に承継する……番頭格の社員、あるいは同業への譲渡
M&A・第三者承継……近年は小規模事業でも選択肢が増えています
事業を絞って残す……全部は継がず、収益部門だけを引き継ぐ
納得して閉じる……計画的な廃業は、失敗ではなく一つの経営判断です
私自身、家業の繊維加工会社を3代目として22年経営し、44歳のときに会社整理という決断をしました。
閉じる決断もまた、痛みを伴う経営判断だったというのが、当事者としての実感です。
だから、どの選択にも優劣はないと申し上げられます。
では、時間もお金も限られた中で、何から手をつければいいのでしょうか。
時間もお金もない会社員が、まず始められる整理の方法
大きな決断の前に必要なのは、答えを出すことではなく、判断できる状態に自分を整えることです。
ステップ1:30分で「事実」と「感情」を切り分ける
紙を一枚、真ん中で縦に割ってください。
左に事実だけを書きます。
売上規模、従業員数、借入の有無、親の年齢と健康状態、自社株の状況、社屋や設備の所有形態。わからない項目は「不明」と書けば十分です。
右に感情を書きます。
不安、面倒、罪悪感、少しの誇り、怒り。きれいな言葉にしなくて構いません。
多くの方が、この時点で気づかれます。
自分を止めていたのは事実ではなく、右側の量だったということに。
ステップ2:お金をかけずに使える相談先から回る
いきなり有料の専門家に行く必要はありません。
石川県には、公的な相談窓口があります。
石川県事業承継・引継ぎ支援センター(相談は無料)
金沢商工会議所、各地の商工会
取引金融機関の事業承継担当窓口
ここで事実側の空欄を埋めることが目的です。
判断はまだしません。
ステップ3:感情側は、一人で処理しようとしない
厄介なのは右側です。
事実は他人が埋めてくれますが、感情は代わりに整理してくれる人がいません。
しかも家業の話は、配偶者にも、会社の同僚にも、話しにくい。
「継ぐの?」と聞かれること自体が負担になる。
結果として、誰にも話さないまま数年が過ぎるというケースを、北陸でも数多く見てきました。
幸動力コーチングでは、この右側を扱います。
何が本音で、何が周囲の期待なのか。
自己理解を通して、自分の軸を先に立てる。
軸が立つと、継ぐにせよ継がないにせよ、決断のあとで揺れなくなります。
言葉にしにくい方には、レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修・セッションもご用意しています。
手を動かして作ったものを説明していただくと、言葉より先に本音が出てくるのです。
事例:小松の実家、金沢の会社員(Before→After)
Aさん・48歳。金沢市内のメーカーに勤務。実家は小松市で従業員8名の金属加工業を営んでいます。
Before
父(77歳)の入院をきっかけに、母から「どうするつもり?」と聞かれた。
仕事は繁忙期。考える時間がない。頭に浮かぶのは「自分には無理だ」という言葉ばかり。夜中に検索しては、タブを閉じる日々が続いていた。
After(体験セッション〜3ヶ月)
セッションで最初に取り組んだのは、決断ではなく切り分けでした。
書き出してみると、Aさんの「無理だ」の正体は、経営能力への不安ではなく、「弟に相談していない」という後ろめたさだったことが見えてきました。
その後、公的窓口で財務の実像を把握し、弟さんと初めて2時間話した。結論として、Aさんは会社員を続けたまま非常勤役員として関わり、2年かけて番頭格の社員へ承継する道を選ばれました。
「継ぐか、たたむかの二択だと思い込んでいた。選択肢が増えたというより、自分が何を大事にしたいかがはっきりしたんです」
決断の内容よりも、Aさんの表情が変わったことのほうが印象に残っています。
よくある質問
Q1. 継ぐかどうか、いつまでに決めるべきでしょうか。
期限は状況によりますが、判断材料が揃っていない段階で結論を出すことはおすすめしていません。
まず「事実の空欄を埋める」ことに1〜2ヶ月使い、そのうえで方向性を検討される方が、後悔が少ない傾向にあります。
Q2. 親や兄弟に、どう切り出せばいいかわかりません。
「継ぐ/継がない」から入ると、多くの場合こじれます。
「会社の現状を教えてほしい」という情報共有から入ると、感情的な対立になりにくいです。切り出し方そのものを、セッションで一緒に整理される方も多くいらっしゃいます。
Q3. 会社員なので、平日は時間が取れません。
幸動力コーチングは月2回のセッションが基本で、平日夜間・土日、オンラインにも対応しています。
石川県外の方や、金沢市外から通いにくい方もオンラインで継続されています。まずは体験セッション(90〜120分)から、ご自身に合うかどうかをお確かめください。
最後まで読んでくださったあなたへ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今、
人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある
頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする
「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある
そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。
まずは軽く話すだけで大丈夫です。無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。
「家業を22年経営し、44歳で整理を決断した立場から、きれいごとなくお聞きします。」
▼ 幸動力コーチング|体験セッション(90〜120分)のご案内 https://www.dekiru-jp.com/coaching
▼ 承継後の組織づくり・人の課題を相談したい方へ|社外参謀・人事顧問 https://www.dekiru-jp.com/shagai-jinji-sanjin
株式会社できる 公式サイト https://www.dekiru-jp.com
O Sole Mio! いつも心に太陽を!
【著者プロフィール】
幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)株式会社できる 代表取締役。
「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。



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