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社外参謀・外部参謀とは|社長の孤独に伴走する第三の役割

  • 3 日前
  • 読了時間: 12分

「社長の孤独に、伴走する」


「頑張っているのに、なぜか組織が動いてくれない」


「本音で話せる相手が、会社の中にいない」


「決断のたびに、ひとりで壁に向かっている感じがする」


こんなことで悩んでいませんか?


経営者というのは、不思議な立場です。社員からは「頼れるリーダー」として見られ、家族には「心配かけたくない」と思い、取引先や金融機関には「しっかりしている会社」を演じなければならない。


360度、誰かの期待に応え続ける毎日の中で、自分の不安や迷いを正直に吐き出せる場所が、どこにもない。


この記事では、「社外参謀・外部参謀」という役割が何者で、なぜ今この時代に必要とされているのかを、できるだけ正直にお伝えします。


顧問やコンサル、コーチとの違いから、実際の事例・費用感・距離感まで。「伴走してもらうとはどういうことか」を、ひとつひとつ解説していきます。





1. 社外参謀とは何者か(役割と定義)


「社外参謀」「外部参謀」という言葉を最近よく聞くようになりました。

でも実際のところ、何をする人なのかイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。


ひとことで言えば、経営者の「思考の外付けハードディスク」兼「本音を引き出す問い直しパートナー」です。


社内の誰でもなく、外部の人間として、経営者の傍らに立つ。

数字やビジネスモデルを分析するだけでなく、その経営者が「何を大切にしているのか」「どこに向かいたいのか」「なぜ今それに悩んでいるのか」を一緒に掘り下げていく存在です。


具体的な役割は大きく3つです。



① 壁打ち相手(思考の整理)

決断前に「聞いてもらいたいこと」「まだ言語化できていない悩み」を自由に話せる場をつくります。話すことで、自分でも気づいていなかった本音や方向性が浮かび上がってきます。


② 俯瞰視点の提供(外部の目)

組織の中にいると見えにくい「当たり前のズレ」「思い込みのクセ」を、外部の目で正直にフィードバックします。社内では誰も言ってくれないことを、遠慮なく伝えるのが仕事です。


③ 伴走と継続支援(孤独を和らげる)

単発のアドバイスで終わりにしない。経営者の傍らに立ち続け、挑戦の過程で生まれる「迷い」「焦り」「踏みとどまりたい気持ち」に、継続的に付き合います。





2. なぜ社長は孤独なのか(構造的な3つの理由)


「社長は孤独」とよく言われます。でも、それがなぜなのか、構造的に考えると3つの理由があります。



理由① 「弱さ」を見せると信頼が揺らぐという恐怖


社員の前では、迷っている姿を見せにくいものです。特に中小企業では、社長の顔色が組織全体の雰囲気をダイレクトに左右します。「不安です」「わかりません」が言えない立場は、想像以上のエネルギーを消費します。



理由② 正直なフィードバックが得られない


役員や管理職は、どうしても社長に忖度します。社長自身も「怒られる」「否定される」という恐怖から部下の本音を遠ざけてしまうことがあります。結果として、周囲は全員「YES」を言うが、本音は誰も言わないという空気が生まれます。



理由③ 「自分のこと」を相談できる場所がない


経営の悩みを同業の経営者仲間に話すのは、競合関係や見栄のプライドが邪魔することがあります。家族や友人に話しても「専門的すぎてわからない」か「心配させてしまう」。金融機関や税理士に話しても、数字の話はできても「感情の話」はできません。




この3つの構造が重なって、経営者はどんどん孤独になっていくのです。




「ひとりで抱えている」

「空回りしている感じがする」

「このままでいいのかと立ち止まりたくなる」。


そういう感覚が続いているなら、それはあなたが弱いのではなく、その構造の中にいるからです。


社長が孤独になる3つの構造

3. 顧問・コンサル・コーチとの違い


「社外参謀って、結局コンサルとどう違うの?」と思われる方も多いです。

それぞれの特徴を整理してみます。



コンサルタントとの違い


コンサルタントは主に「問題の分析と解決策の提案」を行います。

データを集め、戦略を立て、報告書にまとめる。

答えを「渡す」のが仕事です。

一方、社外参謀は答えを渡すだけでなく、経営者自身が自分の答えを見つけるプロセスに伴走します。


コンサルが「地図」を提供するなら、社外参謀は「一緒に歩く旅の仲間」に近いイメージです。




顧問との違い


顧問は、特定の専門分野(法律・財務・営業など)の知識や人脈を提供する役割が中心です。

「その道のプロに知識を借りる」関係です。


社外参謀はそれよりも幅広く、経営者の「人間としての思考・感情・判断」に深く関わります。


専門知識の提供というより、思考と判断の質を高めるパートナー*です。




コーチとの違い


コーチングは「答えはクライアントの中にある」という哲学を持ち、問いかけによって内省を深めます。


社外参謀もコーチングの手法を使いますが、ビジネスの現実に踏み込んだフィードバックや、時に「それは違う」と正直に伝えることも辞さない点が異なります。


社外参謀は「聴くだけ」ではない。正直に言葉を届ける覚悟がある存在 です。


社外参謀はなにが違うのか




4. 外部人事との違い


最近、人事・採用支援を行う「外部人事」「HR顧問」というポジションも増えています。採用代行や人事制度の設計、評価制度の整備などを請け負うサービスです。


外部人事が「人事機能を外注する」役割であるのに対し、社外参謀はもっと経営者に近い位置にいます。


採用・制度・評価という「仕組み」の話だけでなく、「そもそもこの会社はどんな組織でありたいのか」「社長自身は何のために経営しているのか」 という根っこの部分から一緒に考えます。


仕組みを整えても組織が動かない。

それは多くの場合、仕組みの問題ではなく、トップ自身の想いや方向性がまだ整理されていないからです。社外参謀はその根っこの部分から関わります。





5. 社外参謀がいる会社のリアル(事例)


ここでは、社外参謀との伴走を始めた経営者が実際に何を変えていったのか、いくつかの場面をご紹介します。


事例①「まさかの坂」を乗り越えた製造業の経営者


石川県内の製造業を営む50代の経営者。

売上が順調に伸びていた時期に、突然の主力取引先からの撤退通告を受けました。社員に伝えるべきか、黙って対処すべきか。資金繰りをどうするか。ひとりで夜中に悩み続けた数週間。


社外参謀との壁打ちで最初に出てきた言葉は「どこに電話していいかわからなかった」でした。

その場で戦略を組み立てるより先に、まず「話を聞いてもらえた」ことが、次の一手を踏み出す力になったと言います。



事例②「空回りする情熱」に気づいた福祉施設のリーダー


福祉施設を運営する40代の代表。

熱量は誰よりも高いのに、スタッフがついてこない。理念を語れば語るほど、現場との温度差を感じる。


伴走の中で気づいたのは、「自分の言葉が、相手の言葉になっていなかった」こと。

組織の課題ではなく、コミュニケーションの質の問題でした。スタッフ一人ひとりの「本音を引き出すセッション」を取り入れたことで、現場が変わり始めました。



事例③「V字回復」のタイミングで舵を切った商社の社長


業績が落ちた時期に伴走をスタートし、数字が回復し始めたときに社外参謀との対話の内容が変わりました。「どう生き残るか」から「どんな会社にしたいか」へ。


危機のときだけでなく、成長のタイミングにこそ「考える仲間」が必要だと語っていただきました。





6. 経営者の壁打ちが効く理由


「壁打ち」という言葉を使いますが、なぜそれが経営者にとって機能するのでしょうか。


話すことで、思考が整理される。


これは脳科学的にも説明できる現象です。頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐる回ることが多い。それを「声に出す」「誰かに届ける」というプロセスを経ると、自分でも気づいていなかった感情や優先順位が見えてきます。


また、聴いてもらえる安心感が、正直な思考を引き出します。


評価されない、否定されない、漏れない。そういう場があって初めて、経営者は「本当のこと」を言葉にできます。


さらに、社外参謀は「答えを知っている人」ではなく、「問いの質を上げる人」です。

経営者がまだ問えていない問いを一緒に見つけ、深めることで、自分の中に眠っていた答えが動き出します。


私自身、44歳で会社整理を経験しました。

あのとき、誰かと壁打ちができていたら、もう少し早く、もう少し落ち着いた判断ができたかもしれない。その後悔があるからこそ、経営者の孤独に正直に向き合うことが、自分の仕事だと思っています。





7. 伴走プランの全体像|幸動力コーチングとプラチナサークル理論


社外参謀としての伴走は、単なる「相談の受け皿」ではありません。私が大切にしているのは、「幸動力コーチング」 という考え方と、その核心にある 「プラチナサークル理論」 です。




プラチナサークル理論とは


サイモン・シネックの「ゴールデンサークル(Why・How・What)」をご存じの方もいるかもしれません。「なぜやるか」を起点にすることで、人は動き、人を動かすことができるという考え方です。


幸動力コーチングでは、そこにもうひとつの問いを加えます。それが 「Who(あなたは何者か)」 です。


ゴールデンサークルを超えた、”プラチナサークル”。

4つの視点がそろって、経営者の「幸せに動く力(幸動力)」が本当に動き出します。



  Who  ── 自分は何者か?本質・価値観・強みと弱みを知る

   ↓

  Why  ── なぜそれをやるのか?使命・人生の目的を明確にする

   ↓

  How  ── どのようにやるか?幸せを感じながら働く行動指針を持つ

   ↓

  What ── 何をするか?周囲や組織を幸せへ導く具体的行動を起こす



なぜWhyより先に「Who」が来るのか。

それは、”行動の起点は「戦略」ではなく「存在」だから”です。


「何をするか(What)」や「どうやるか(How)」から考え始めると、うまくいかないときに軸を失います。


「なぜやるのか(Why)」まで掘り下げると少し芯が出てきます。


でも経営者が本当に揺るがなくなるのは、「自分はどんな人間として生きるのか(Who)」が定まったときです。


Whoが定まると、Whyは自然と言葉になります。Whyが明確になれば、Howの選択に迷いがなくなります。Howが整うと、Whatの行動が周囲を幸せに巻き込む力を持ちます。


ゴールデンサークルを超えたプラチナサークル理論


3つの「幸」の力が育っていく


プラチナサークルの4つの問いは、幸動力コーチングの3つの柱と深くつながっています。


幸動力(こうどうりょく)── Who・Whyの段階


自分が本当に望む幸せを理解し、その方向へ主体的に動く力。Whoで自己理解を深め、Whyで使命と目的を明確にすることで、「やらされている感」ではなく「自分から動く」経営者へと変わります。



幸働力(こうどうりょく)── Howの段階


働くことを義務ではなく喜びとして感じる力。自分の価値観に沿った働き方を定着させることで、「頑張らなければ」から「自然と動いてしまう」状態が生まれます。



幸導力(こうどうりょく)── Whatの段階


自分の幸せを周囲に波及させ、社員・組織・社会を幸せへ導く力。経営者の内面の変化が、組織全体の雰囲気と行動を変えていきます。




伴走の4つのフェーズ


フェーズ① Who を取り戻す(第1〜2ヶ月)


「あなたは何者として生きたいのか」という問いから始めます。過去の挫折・転換点・喜び・後悔を丁寧に棚卸しします。急がず、飾らず。まず「できるだけ正直に話せる場所」を一緒につくることから。



フェーズ② Why を言語化する(第2〜3ヶ月)


Whoが見えてくると、「なぜ自分はこの会社をやっているのか」がきれいごとではなく言葉になります。このWhyが定まると、判断に軸が生まれます。迷ったとき、立ち止まったとき、Whyに戻れる経営者は強い。



フェーズ③ How を整える(第3〜4ヶ月)


幸せを感じながら働くための行動指針を、自分の価値観に沿って設計します。「やめること」「続けること」「変えること」の整理も含め、経営者自身が日々の仕事の中で幸働力を感じられる状態を目指します。



フェーズ④ What を動かしながら調整する(第5ヶ月〜)


変化は一度で完成しません。動きながら、転びながら、学びながら進む。社外参謀はそのプロセスに伴走し続けます。月2回の対話セッションを基本に、必要に応じてLINEや電話での「ちょっとした相談」にも対応します。



経営者が幸動力・幸働力・幸導力を育てることは、組織全体の成長に比例します。「いざとなれば連絡できる」という安心感そのものが、経営者の日常を支えます。



伴走の4つのステップ




8. よくある質問(費用・契約期間・距離感)


Q1. 費用はどのくらいかかりますか?# Q1. 費用はどのくらいかかりますか?


伴走プランの料金は、内容・頻度・期間によって異なります。

まずは無料の壁打ちセッション(60分)でご状況をお聞きし、ご提案差し上げています。「まず話してみるだけ」で大丈夫です。費用感については、その場でお伝えします。



Q2. 契約はどのくらいの期間が目安ですか?


最低3ヶ月から始めていただくことをお勧めしています。

関係が深まり、本音が出てくるまでには、ある程度の時間が必要です。多くの方が6ヶ月〜1年以上継続されていますが、強制ではありません。「合わないと感じたらやめる」で構いません。



Q3. 対面とオンライン、どちらが多いですか?


石川県・北陸エリアの方は対面を希望される方が多く、実際に金沢市内や近郊でお会いすることもあります。遠方の方はオンライン(Zoom)での対話を基本としています。形式よりも、「話しやすいと感じる場所と方法」 を優先します。





9. 伴走プラン/無料壁打ち


社外参謀という言葉は少し固く聞こえるかもしれません。


でも実際のところ、「話を聞いてくれる人」「本音を言える場所」があるだけで、経営者の毎日はずいぶん変わります。


「相談するほどの悩みでもないかも」と思っているなら、ぜひその感覚のまま来てください。それが一番、壁打ちに向いている状態です。




最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

もし今、


- 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

- 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

- 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある


そんな感覚が少しでもあるなら、

それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。

無理な勧誘や売り込みは一切ありません。

「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。






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O Sole Mio! いつも心に太陽を!


【著者プロフィール】

幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。

「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、

脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた

対話と体感を重視した支援を行っています。

延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。

44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、

経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。

現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。


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