石川県の50代経営者が「成功しても満たされない」と感じたときに知ってほしい幸せの3つの道
- 15 時間前
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「数字は悪くない。でも、心が動かない」
「頑張ってきたはずなのに、何のためにやっているのか分からなくなる」
「幸せそうに見られるけれど、本当に幸せなのか自信がない」
石川県内で経営者や管理職の方とお話ししていると、こうした声を本当によく聞きます。
しかも、うまくいっていない方ではなく、周りから見れば「成功している」と言われる方ほど、この感覚を抱えていらっしゃいます。
私自身、家業の繊維加工会社の3代目として22年間経営に携わり、44歳のときに会社整理という決断をしました。
あのころは「もっと売上が上がれば」「もっと認められれば」と考えていました。
けれど今振り返ると、足りなかったのは数字ではなく、「自分は何のためにこれをやっているのか」という問いに向き合う時間だったように思います。
この記事でわかること
ポジティブ心理学者マーティン・セリグマンが示した「幸せになる3つの道」と、私が提唱する「幸動力・幸働力・幸導力」の関係を、料理のたとえを使いながら整理します。
人生後半の働き方・生き方を考えるヒントとして読んでいただければ幸いです。
セリグマンが示した「幸せになる3つの道」とは
ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマンは、幸せへの道を大きく3つに整理しました。
1.喜びの追求(Pleasant Life)
「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」と感じる幸せです。
おいしいものを食べる。
旅行に出かける。
好きな音楽を聴く。
家族や仲間と笑う。
ほっとする時間を過ごす。
一言でいえば、その瞬間の喜びを味わう幸せです。
2.夢中の追求(Engaged Life)
自分の強みや得意なことを生かし、時間を忘れるほど何かに没頭する幸せです。
仕事に集中する。
趣味に夢中になる。
難しい課題を工夫して解決する。
仲間とアイデアを出し合う。
こうした深い集中状態は「フロー」とも呼ばれます。
一言でいえば、自分の力を発揮し、充実感を得る幸せです。
3.意味の追求(Meaningful Life)
自分の経験や強みを、自分だけのためではなく、誰かや組織、社会のために使う幸せです。
部下の成長を支える。
家族を守るために働く。
お客様の困りごとを解決する。
自分の経験を次の世代へ伝える。
必ずしも、その瞬間が楽しいとは限りません。
苦労も責任も伴います。それでも「この仕事をしていてよかった」と感じられる、深く持続する幸せです。
金沢で経営をされている方の多くは、この3つ目の「意味」を無意識に背負っています。
だからこそ、1つ目と2つ目が枯れていることに気づきにくいのかもしれません。

料理でたとえる「3つの幸せ」
少し分かりやすく、料理に置き換えてみます。
喜びの追求は、
おいしい料理を食べて「おいしい」「幸せだな」と感じること。その瞬間の心地よさです。
夢中の追求は、
料理を作ることに集中して「気がついたら、こんな時間になっていた」というほど没頭すること。自分なりの工夫を生かしながら、時間を忘れて取り組む幸せです。
意味の追求は、
自分が作った料理を食べた家族や仲間が「元気が出た」「また明日も頑張れそう」と喜んでくれること。自分の力が誰かの役に立ったと感じる幸せです。
同じ「料理」でも、食べて喜ぶ幸せ、作ることに夢中になる幸せ、誰かを喜ばせる幸せ——3つの違いがあります。
では、この3つの幸せを、実際の人生や仕事の中でどう生み出していけばいいのでしょうか。
幸動力・幸働力・幸導力|幸せを「生み出す」3つの力
ここからは、私・杉本による独自の整理です。
セリグマンの理論そのものではなく、現場で経営者の方と向き合ってきた経験から、私なりに実践の形に置き換えたものとお受け取りください。
セリグマンの3つの幸せが「どのような幸せがあるのか」を示す地図だとすれば、幸動力・幸働力・幸導力は、その地図を見ながら実際に歩き出すための力です。
幸動力|自分の幸せに向かって動く力
「うれしい」「楽しい」「やってみたい」という気持ちを、行動のエネルギーに変える力です。
新しいことに挑戦する。
会いたい人に会う。
興味のあることを小さく始める。
自分を喜ばせる時間をつくる。
自分の気持ちに正直な選択をする。
幸せは、待っているだけでは生まれにくいものです。
何がうれしいのかに気づき、最初の一歩を踏み出すこと。
料理でいえば、「食べたい料理を自分で選び、作ろうと動き出す力」です。
これはセリグマンの「喜びの追求」につながる力といえます。
幸働力|自分らしく、幸せに働く力
自分の強みや持ち味を生かし、夢中になって働き、充実感を生み出す力です。
得意なことを仕事に生かす。
自分なりの工夫を加える。
難しい課題に集中して取り組む。
仲間と協力して成果を生み出す。
働くことを、ただ耐える時間にしない。
料理でいえば、「自分の工夫や得意を生かし、夢中になって作る力」です。
これはセリグマンの「夢中の追求」につながります。
幸導力|自分と周囲を幸せな未来へ導く力
自分の経験や強みを、自分だけの満足で終わらせず、誰かや組織、社会の幸せへつなげていく力です。
部下の成長を支える。
仲間が働きやすい環境をつくる。
会社の理念を伝える。
自分の経験を次の世代へ引き継ぐ。
料理でいえば、「作った料理で家族や仲間を元気にし、喜ばせる力」です。
セリグマンの「意味の追求」につながります。

なぜ「順番」が大切なのか
石川県の経営者の方とお話ししていて気づくのは、多くの方が幸導力から先に頑張っているということです。
社員のために。
取引先のために。
家族のために。
地域のために。
それは素晴らしいことです。
けれど、自分自身の幸動力と幸働力が枯れたまま幸導力だけを使い続けると、いつか燃料切れを起こします。
「何か足りない」という感覚の正体は、多くの場合ここにあります。
自分の幸せに向かって動く。
その中で強みを発揮し、夢中になって働く。
そして、その力を誰かの幸せへつなげていく。
自分の幸せが、仕事の幸せへ。仕事の幸せが、周囲の幸せへ広がっていく。
3つは別々の力ではなく、一本の流れとしてつながっています。
事例|金沢市・製造業経営者Aさん(54歳)の変化
金沢市内で製造業を営むAさん(54歳)は、業績も安定し、社員からの信頼も厚い方でした。それでも初回のセッションで、こうおっしゃいました。
「休みの日に何をしたいのか、思いつかないんです」
Before
・会社と家族のことしか考えてこなかった
・「自分は何がしたいか」を聞かれると答えに詰まる
・社員には笑顔を見せるが、車の中でため息をつく
レゴ®シリアスプレイ®を活用したセッションで、Aさんは無意識のうちに、自分の作品の中心に「誰もいない椅子」を置きました。そこに気づいた瞬間、しばらく黙り込まれたことを覚えています。
After(6ヶ月後)
・学生時代にやっていた登山を20年ぶりに再開
・「自分が面白いと思える仕事」を月に1つ選ぶルールを作った
・幹部との会議で、初めて自分の弱みを言葉にした
Aさんは後に、こう話してくださいました。
「社員を幸せにしたいと本気で思っていました。でも、自分が幸せそうじゃない社長の言葉を、誰が信じるんだろうって。順番が逆だったんですね」
よくある質問(FAQ)
Q1.50代から「やりたいこと」を探すのは遅くないですか?
遅いということはないと思います。
むしろ50代は、これまでの経験という材料が最も揃っている時期です。私自身、ゼロから再出発したのは44歳のときでした。新しく何かを見つけるというより、すでに持っているものに気づき直す作業に近いかもしれません。
Q2.経営者としての責任がある中で、「自分の幸せ」を優先していいのでしょうか?
優先というより、土台だとお考えください。
Aさんの言葉にもあるように、幸せそうでない経営者の描く未来は、社員には伝わりにくいものです。自分を大切にすることと、責任を果たすことは対立しません。
Q3.石川県内でも相談できますか?オンラインでも可能ですか?
はい。
金沢市を中心に石川県内・北陸エリアで対面のセッションを行っていますし、オンラインにも対応しています。まずは体験セッション(90〜120分)で、話してみるところからで大丈夫です。
最後に|幸せを待つのではなく、動き出す
幸せは、いつか誰かが与えてくれるものではありません。
環境が変われば。
会社が変われば。
誰かが認めてくれれば。
そう考えたくなる日もあります。私にもありました。
けれど、幸せの始まりはもっと小さなところにあると、今は思っています。
あなたが最近、「うれしい」と感じたことは何ですか。
あなたが時間を忘れるほど夢中になれることは何ですか。
あなたの経験や強みは、誰の幸せに役立てられそうですか。
すぐに大きな答えを出す必要はありません。
まずは、自分の中にある小さな喜びに気づくこと。そ
こから、幸せは動き始めます。
信成万事。まず、自分を信じるところから。
最後まで読んでくださったあなたへ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし今、
人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある
頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする
「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある
そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。
まずは軽く話すだけで大丈夫です。無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。
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👉 お問い合わせ|株式会社できるhttp://dekiru-jp.com
O Sole Mio! いつも心に太陽を!
【著者プロフィール】
幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)
株式会社できる 代表取締役。
「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。



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