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初任層社員が「自分の持ち場目線」から「全体視点」へ。レゴ®シリアスプレイ®を活用した対話型研修の実施報告

  • 4 日前
  • 読了時間: 6分


こんなことで悩んでいませんか?


若手社員が自分の工程だけを見ていて、工場全体の流れが見えていない気がする。

他課との接点がなく、部署間のコミュニケーションがうまく機能していない。

座学中心の研修では、現場に戻ると元通りになってしまう。


もしそんな感覚があるなら、この記事はきっとヒントになります。


浜松市内の金属加工メーカーにて、初任層社員を対象にレゴ®シリアスプレイ®を活用した対話型研修を実施しました。この記事では、研修のねらいから当日の流れ、受講者アンケートの結果まで、ファシリテーターの視点からお伝えします。



今回の研修が生まれた背景


製造業では「自分の担当工程をきちんとこなす」ことが基本であり、それ自体は正しいことです。


しかし、役職にステップアップしていくためには、目の前の作業だけでなく、前後工程・他部署・会社全体の流れを捉える力が必要になってきます。


今回、このメーカーの人事・教育担当の方からいただいたご相談の核心は、まさにそこにありました。


  • 初任層社員の視野が、自分の持ち場に限られやすい

  • 他課との横のつながりをつくってほしい

  • ものづくり全体の流れや仕事の本質を理解させたい

  • 将来の役職登用を見据えた、考え方の幅を広げる機会がほしい

  • 受け身ではなく、参加型で積極的に意見交換できる研修にしたい


単に知識を教えるのではなく、「自分で考え、他者の意見を聞き、仕事を広い視点で見直す場」をつくること。それが今回の研修設計のスタート地点でした。



なぜレゴ®シリアスプレイ®だったのか


「レゴでしょ?」と思う方がいるのも当然です。


正直に言います。レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修は、体験してみないとその価値が伝わりにくいメソッドです。


ただ、ひとつだけ明確なことがあります。


「手を動かしながら考えると、普段は言葉にできない感覚が形になる」


ブロックで作った作品という「見えるもの」があることで、抽象的な考えや価値観が共有しやすくなります。


そして、全員が作品をつくって語るため、一部の声の大きい人だけが発言する場ではなくなります。


今回のように「他課の人と意見を交わしたい」「横のつながりをつくりたい」「視野を広げたい」という目的には、このメソッドは非常に相性が良いものです。



研修の流れ:5つのステップ


当日は以下のプロセスで進めました。


① LEGO®制作 ―手を動かして考える―


まずはブロックに触れ、自分の考えや今の仕事の見え方を形にします。

「うまくつくらなくていい」というファシリテーターの一声で、多くの方が肩の力を抜いてスタートします。



② 可視化 ―頭の中を目に見える形に―


自分の作品を前に置いて俯瞰することで、漠然と感じていたことが輪郭を持ち始めます。



③ 対話 ―他者の視点と出会う―


作品についてグループで語り合います。同じ会社で働いていても、見ている景色は部署や役割によってまったく異なります。この「違い」の発見が、今回の研修でもっとも大きな気づきを生む瞬間でした。



④ 気づき ―仕事の意味を捉え直す―


他者の視点に触れることで、「自分の工程が次の誰かにつながっている」「全体の流れの中に自分がいる」という感覚が生まれます。



⑤ 行動変容 ―現場に持ち帰る学び―


研修の終わりには「明日から何を変えたいか」を言語化する時間を取りました。体験したことが、職場に戻ってからの具体的な行動につながるよう設計しています。



数字で見る研修成果:受講後アンケート(8名回答)


研修後のアンケートでは、次のような結果が得られました。


満足度・有用性

  • 「研修が役立つ」 → 100%が回答(「大変役立つ」62.5%・「役立つ」37.5%)

  • 「業務に活かせる」 → 87.5%が回答


実用性・継続意向

  • 「課題解決に役立つ」 → 75%が回答

  • 「次回も受講したい」 → 87.5%が回答(「ぜひ受講したい」62.5%・「受講したい」25.0%)


特に注目したいのは、満足度だけでなく「業務に活かせる」「課題解決に役立つ」という回答が高かったことです。


研修が単なる体験で終わらず、現場に持ち帰れる学びとして受け止められていることを示しています。




受講者の声


研修後には、このような声が届きました。


「いろんな人の意見を聞いて、考え方が広がった。」

「共有することで、ムダを減らせると感じた。」

「自分では気づかなかった考えを知ることができた。」

「頭の中を整理することができた。」


これらの言葉からわかるのは、今回の研修が単なるコミュニケーション研修ではなく、「仕事の見方を変えるための対話の場」になったということです。



ファシリテーターとして感じたこと


私がこの仕事を続けているのは、レゴ®シリアスプレイ®を活用した場で起きる「変化の瞬間」に、毎回新鮮に驚かされるからです。


今回の研修でも、研修前は控えめだった参加者が、自分の作品の前では饒舌に語り始める場面がありました。


「あ、自分もちゃんと考えていたんだ」という表情が、言葉以上のことを伝えていました。


初任層の方が最初の数年でどんな視点を持つかは、その後のキャリアに大きく影響します。「自分の持ち場だけ」ではなく「全体の中の自分」という視点を早い段階で持つことは、現場にとっても、本人にとっても、長い目で見れば大きな財産になります。



よくある質問(FAQ)


Q1. 研修の所要時間はどれくらいですか?


今回のような初任層向けの対話型研修は、半日(3〜4時間)から1日(6〜7時間)で設計するケースが多いです。会社の規模や参加人数、ねらいによって最適なプログラムをご提案します。



Q2. レゴ®シリアスプレイ®は初めての参加者でも大丈夫ですか?


はい、まったく問題ありません。レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修では、つくることの上手・下手は一切関係ありません。最初は戸惑う方もいますが、ファシリテーターが丁寧に場を整えながら進めますので、ほぼ全員の方が自然に対話に入ることができます。



Q3. 石川県以外でも対応していただけますか?


はい、対応可能です。株式会社できるは石川県・金沢市を拠点としつつ、富山・福井を中心に全国での研修実績がございます。今回の浜松市のケースのように、遠方の企業様からもご依頼をいただいています。お気軽にご相談ください。



最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし今、


  • 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

  • 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

  • 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある


そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。


無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。





O Sole Mio! いつも心に太陽を!


【著者プロフィール】

幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。

「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。



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