【ドラッカーの視点で考える】北陸の中小企業経営者が「研修の成果が出ない」と感じたら見直したいこと|eラーニングと対面研修の使い分け
- 6月13日
- 読了時間: 7分

こんなことで悩んでいませんか?
・eラーニングを導入したのに、実務で活かされている実感がない
・コストを抑えながら、社員の成長を最大化する研修方法を探している
・「対面研修って、本当にそこまでの価値があるの?」と判断に迷っている
この記事では、石川県金沢市を拠点に「理念経営・組織開発の外部参謀」として活動する株式会社できる代表・杉本嵩龍(幸動力コーチ)が、ピーター・ドラッカーのマネジメント理論を手がかりに、eラーニングと対面研修の使い分けの考え方をお伝えします。
北陸の中小企業で延べ200社・4,000名以上と向き合ってきた現場の実感も交えてお話しします。
ドラッカーが説いた「知識労働者」の育成と研修設計
「経営学の父」と呼ばれるピーター・ドラッカーは、企業の成長には「知識労働者(ナレッジワーカー)」の能力開発が欠かせないと説きました。
知識労働者とは、決められた作業をこなす人ではなく、自ら考え、判断し、価値を生み出す人のことです。
製造業でも福祉でも医療でも、現場で考えて動ける人材こそが、これからの中小企業の競争力になります。
ドラッカーの理論を整理すると、知識労働者に必要な力は次の5つに集約されます。
成果を上げる能力(実行力・生産性の向上)
意思決定能力(問題解決・判断力)
コミュニケーション能力(対話・説得力)
イノベーション能力(新しい価値の創造)
自己管理能力(主体性・モチベーション)
大切なのは、この5つの力それぞれに「向いている学び方」が違うということです。
ここを見極めずに研修を選ぶと、「やったのに変わらない」が起きてしまいます。
では、eラーニングと対面研修、それぞれ何に向いているのでしょうか。
eラーニングと対面研修、5つの能力での使い分け
eラーニングが力を発揮する領域
eラーニングの強みは、「知識のインプット」を、時間と場所を選ばず、低コストで均質に届けられることです。
業務マニュアル・手順の学習
システムやツールの操作習得
コンプライアンスなど全社共通の基礎知識
石川県や富山県の製造業のように、交代勤務で全員が同じ時間に集まりにくい現場では、eラーニングはとても合理的な選択です。
私自身、ポリテクセンター石川で生成AI研修の講師を務めるなかでも、知識習得におけるデジタル学習の有効性は日々実感しています。
一方で、eラーニングだけでは届かない領域があります。
対面研修でしか育たない3つの力
ドラッカーの5つの能力のうち、「意思決定能力」「コミュニケーション能力」「イノベーション能力」の3つは、対面の場でこそ育ちます。
理由はシンプルで、これらは知識ではなく「体験からの学び」だからです。
① 意思決定能力は「経験」からしか学べない
ドラッカーは、意思決定の質が組織の成果を左右すると述べています。
しかし、判断する力は理論を読むだけでは身につきません。
対面研修では、ケーススタディを通じて実際に判断を下す訓練ができます。
さらに、参加者同士の議論から異なる視点を学び、自分の判断の癖に気づくことができます。
私が44歳で会社整理を経験したとき痛感したのは、「正解のない決断を続ける力は、場数でしか磨かれない」ということでした。
だからこそ、安全な場で決断の練習ができる研修には大きな価値があります。
② コミュニケーション能力は「対話」でしか鍛えられない
リーダーや管理職に求められるのは、人を動かす力です。
傾聴・説得・交渉といったスキルは、動画を観るだけでは実践できません。
対面研修なら、ロールプレイで「伝える力」を鍛え、講師や仲間からその場でフィードバックを受け取れます。
私はわもん(黒帯・6段)の実践者として「聴く」を磨き続けていますが、聴く力こそ、相手がいる場でしか育たない力の代表です。
③ イノベーションは「人と人のつながり」から生まれる
ドラッカーは、イノベーションとは新しい組み合わせの発見だと言いました。
画期的なアイデアは、一人の頭の中ではなく、人との対話や交流のなかで生まれます。
株式会社できるの研修でレゴ®シリアスプレイ®を中心に据えているのは、まさにこのためです。
手を動かして自分の考えを形にし、お互いの作品を見ながら対話することで、言葉だけの会議では出てこなかった発想やチームの本音が場に現れます。
これが「体験を通じた学び」の力です。
北陸の中小企業が研修を選ぶときの判断基準
研修を成功させるには、「どんな能力を伸ばしたいのか」を先に明確にすることが何より大切です。整理すると、こうなります。
業務マニュアルや手順の学習 → eラーニング
意思決定力や問題解決力を鍛えたい → 対面研修
リーダーシップやコミュニケーション力を強化したい → 対面研修
イノベーションや新しい発想を促したい → 対面研修
つまり、eラーニングと対面研修は「どちらが優れているか」ではなく、目的によって組み合わせるものです。
知識のインプットはデジタルで効率化し、「知識を使いこなす力」は対面の体験で育てる。この設計こそが、限られた予算で人材育成に取り組む北陸の中小企業にとって、最も投資対効果の高い形だと私は考えています。
そして、この設計を経営者がひとりで考える必要はありません。
外部参謀として伴走するのが、私たちの役割です。
お客様の声
石川県・製造業/経営者
「eラーニングは導入していましたが、管理職が育っている実感はありませんでした。
杉本さんのレゴ®シリアスプレイ®研修を受けて、管理職同士が初めて本音で話せた。あの場の空気は、画面越しでは絶対につくれないと感じました」
福井県・福祉施設/研修担当者
「『何の力を伸ばしたいのか』を最初に一緒に整理してもらえたことが大きかったです。研修が"イベント"ではなく"組織づくりのプロセス"になりました」
よくある質問(FAQ)
Q. eラーニングと対面研修、中小企業はどちらを選ぶべきですか?
A. 目的によって使い分けるのが正解です。
知識やマニュアルの習得はeラーニング、意思決定力・コミュニケーション力・イノベーション力の育成は対面研修が向いています。両方を組み合わせるハイブリッド設計が、コストと効果のバランスに優れています。
Q. 対面研修は費用が高いイメージがありますが、効果に見合いますか?
A. 対面研修の価値は「行動が変わること」にあります。
離職防止や管理職の機能向上といった成果に直結すれば、採用コストや機会損失の削減として十分に回収できます。株式会社できるでは、企業ごとの課題に合わせてカスタマイズし、研修後のフォローまで含めて設計しています。
Q. 北陸(石川・富山・福井)以外でも対応してもらえますか?
A. はい。
石川県金沢市を拠点に北陸三県を中心としていますが、全国対応しています。まずはオンラインでのご相談から始めることも可能です。
最後まで読んでくださったあなたへ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今、
人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある
頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする
「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある
そんな感覚が少しでもあるなら、それは
変化のタイミングが近づいているサイン
かもしれません。
まずは軽く話すだけで大丈夫です。
無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。
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O Sole Mio! いつも心に太陽を!
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【著者プロフィール】
幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)
株式会社できる 代表取締役。
「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。
延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。
44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。
現在は石川県金沢市の山間部でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。



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