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研修で変わった社員が、現場で元に戻ってしまう理由とレゴ®シリアスプレイ®を活用した研修の効果を定着させる3つのフォロー

  • 3 日前
  • 読了時間: 6分



こんなことで悩んでいませんか?


  • 研修直後は雰囲気が変わったのに、1ヶ月後には元通りになっていた。

  • 「良かった」という感想はもらえるが、現場で何が変わったのかよくわからない。

  • 研修にお金をかけるたびに、「本当に意味があるのか」と感じてしまう。


もしそんな経験があるなら、この記事はあなたに向けて書きました。


先日、当社のブログにこんなコメントをいただきました。


「研修を受けた社員が、現場に戻った後も学びを継続して活かすためには、企業側はどのようなフォローが効果的でしょうか」


核心を突く問いです。


研修後の定着こそ、人材育成のもっとも難しい部分であり、もっとも差が出る部分だからです。今回は、200社以上の支援経験からつかんできた「現場定着の3原則」をお伝えします。



研修の学びが現場で消えていく理由


研修当日、参加者の表情が変わる瞬間があります。


「そういうことか」「自分はこう思っていたんだ」という顔です。これは本物の変化です。


では、なぜ現場に戻ると元に戻ってしまうのか。


原因は、研修の質ではありません。「日常の引力」です。


締め切り、ルーティン、上下関係、暗黙のルール——現場には、人を「いつも通り」に引き戻す力が満ちています。研修で得た気づきは、その引力に何も装備がなければ、静かに上書きされていきます。


【ポイント】 

研修は「種まき」。定着は「水やり」。水やりを設計していない研修は、種が芽吹かないまま終わる。


レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修は、手を動かし、語り、他者の視点と出会う体験型のプログラムです。


だからこそ気づきの深さは本物です。しかし同時に、その深さゆえに「一人では言語化しきれない」ままになりやすい。フォローが特に重要な手法とも言えます。



定着を生む3つのフォロー


① 1ヶ月以内に「振り返りの対話」を5分だけ設ける


研修直後のフォローは、実はあまり意味がありません。

感動の余韻があるうちは「変わった気がする」状態が続くからです。


本当に大切なのは、研修から3〜4週間後

日常に戻った後、どんな変化があったか(あるいはなかったか)を問う短い対話の場です。


上司から社員への一言でいい。

「あの研修、仕事に使えてる?」それだけで、研修の記憶が行動と結びつき始めます。


【実感】 

「1ヶ月後に上司に聞いてもらえた」という体験が、社員の学びへの姿勢を変える。問われること自体が、継続の動機になる。



② 上司が「受け取る姿勢」を持つ


社員が「全体の流れで考えてみると……」と口にしたとき、上司の反応がすべてを決めます。


「それより今日の納期を」と流されてしまえば、社員は二度と言わなくなります。

「面白い見方だね」と受け取られれば、その視点が根付いていきます。


フォローの本質は、制度ではなく関心です。

仕組みよりも、管理職が「聞く姿勢」を持てているかどうか。これが定着率を最も左右する要因です。


当社では、管理職向けのフォローアップセッションを研修後に設計することもあります。


「部下の変化をどう受け取るか」を、管理職自身がレゴ®シリアスプレイ®のメソッドを活用して体感する機会です。



③ 変化を「見える化」する

研修の効果が感じられない」と言う企業の多くは、変化を測っていないか、変化を見る場がないかのどちらかです。


当社では、Ocapiという測定ツールを活用して、研修前・研修直後・3ヶ月後の変化を数値で追う取り組みをご提案しています。


  • 「対話の質が上がったか」

  • 「視野が広がったか」

  • 「自分の意見を言いやすくなったか」


こうした問いを数値化することで、「感覚の変化」が「根拠のある変化」になります。


経営者や人事担当者が研修への投資を正当化できるだけでなく、社員自身も「自分は変わっている」という自覚を持てるようになります。


変化が見えることが、次の変化の動機になる。この循環が、組織の学習する文化をつくっていきます。



フォローまで設計することで、研修の価値は3倍になる


私が22年間、家業の経営に携わり、そして44歳で会社整理を経験した中で痛感したことがあります。


変化は、一人では続かない。


誰かが関心を持ち続けてくれること。

問いを向けてくれること。

変化に気づいてくれること。


それが人の成長を支える根っこだと、今は確信しています。


レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修は、その場で確かに何かが変わります。

でもそれは種まきに過ぎない。

フォローという水やりを設計してはじめて、組織に根づく変化になります。


「研修をやって終わり」の時代は終わっています。

定着まで含めて設計することが、これからの人材育成の標準になると、私は考えています。



よくある質問(FAQ)


Q1. フォローアップは研修と別に費用がかかりますか?


プログラムの設計によります。当社では、研修本体とフォローアップをセットにしたパッケージもご提案しています。まずはご相談ください。単発研修とセット研修のどちらが費用対効果が高いか、一緒に考えます。



Q2. Ocapiはどのような企業に向いていますか?


「研修の効果を数値で示したい」「経営層に人材投資の根拠を説明したい」というニーズをお持ちの企業様に特に有効です。製造業・建設業・福祉業など、当社の支援先の多くで活用いただいています。



Q3. 管理職が忙しくてフォローの時間が取れない場合は?


5分の対話で十分です。むしろ「仕組み化しないこと」が大切で、マニュアル通りの確認より、上司が自然に声をかける文化のほうが定着に効きます。どんな声のかけ方が職場に合うか、一緒に考えることもできます。




最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし今、


  • 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

  • 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

  • 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある


そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。







O Sole Mio! いつも心に太陽を!



【著者プロフィール】


幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。


「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。

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