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石川県の家業経営者が「事業承継で社内がぎくしゃく」と感じたとき、チームビルディングの前に確かめたいこと

13 分前
読了時間: 7分
研修前に想いを聴くと書かれたポスターの横で、木の模型を囲み会議するスーツ姿の男女。明るい暖色の室内。


こんなことで悩んでいませんか?


「後継者が決まってから、社内の空気がどこかぎくしゃくしている」


「家族同士の想いのすれ違いが、そのまま職場に持ち込まれている気がする」


「チームビルディング研修をすれば、雰囲気は元に戻るのだろうか」



この記事では、事業承継をきっかけに社内がぎくしゃくしたとき、なぜチームビルディングの前に「理念」と「会長・社長の想い」を確かめる必要があるのか、そしてそのための3つのステップをお伝えします。


こんにちは。石川県金沢市の株式会社できる 代表、幸動力コーチの杉本嵩龍です。


理念経営・組織開発の外部参謀|レゴ®シリアスプレイ®と幸動力コーチングで、理念を現場の行動に変える組織づくりを支援しています。





【事例】「娘が継ぐ」と決まってから、石川県内の家業の会社で起きたこと


先日、石川県内で長年、製品の販売を営んできた家業の会社からご相談をいただきました。


始まりは、娘さん(20代後半)が「家業を継ぎたい」と手を挙げたことでした。


年上のお兄さん(次男・30代半ば)は、職人として独立したいという想いを持ちながら、今は会社に留まっています。お二人とも、すでにそれぞれ所帯を持っています。


後継者の話が出てから社内はどこかぎくしゃくし始め、売上も落ちてきた。


そこで「チームビルディングの研修をお願いできないか」というご相談でした。

私はこうお伝えしました。


「研修の前に、一度、会社の理念と、会長・社長の想いを確かめさせてください」


なぜ、すぐに研修を始めなかったのか。まずは社内で何が起きているのかを考えてみます。





事業承継で社内がぎくしゃくするのはなぜ?


社員は「この会社はどこへ向かうのか」を見ている


事業承継で社内が揺れる大きな理由は、社員が「会社の方向性」と「自分の居場所」に不安を感じるからです。


社員にとって気になるのは、誰が継ぐかそのものより、次のような点です。


  • 会社が大切にしてきたことは変わるのか

  • 自分の仕事や役割はどうなるのか

  • 誰の言葉を信じて動けばいいのか


ここがはっきりしないと、多くの人は「様子見」になります。


一人ひとりの小さな様子見が積み重なると現場の動きが鈍り、数字に表れてくることもあります。



家族の想いは、言葉にされないまま職場に表れる


家業の承継では、家族の想いと会社の課題が重なり合います


継ぐ人には継ぐ人の覚悟や重圧があり、継がない人には継がない人の想いがあります。


そしてそれぞれに、守りたい家族がいます。どちらが正しいという話ではありません。


ただ、その想いが言葉にされないままだと、ちょっとした態度や沈黙として職場に表れ、社員はそれを敏感に感じ取ります。


では、この状態でチームビルディングを行うと何が起きるのでしょうか。






チームビルディングの前に「理念」と「会長・社長の想い」を確かめる理由


目的が共有されていないと、研修は「その場限り」になりやすい


チームビルディングは、「何のためのチームなのか」が共有されていてこそ力を発揮します


目的があいまいなまま関係性だけに働きかけると、その日は盛り上がっても翌日には元に戻ってしまったり、本音が出たことでかえって溝が深まったりすることもあります。


ぎくしゃくの根っこに「会社はどこへ向かうのか」という問いがあるなら、まずそこに向き合うことが先です。





事業承継は「想いのバトン」を渡すこと


事業承継で引き継ぐのは、株や役職だけでなく、創業から受け継がれてきた想いです。


会長・社長が「何を残したいのか」「何は変えていいのか」。


これが言葉になっていないと、後継者は先代の期待と自分のやり方の間で揺れ、社員もまた、どちらを見て動けばいいのか迷ってしまいます。



私自身、家業の繊維加工会社の3代目として22年間経営に携わり、44歳で会社整理を経験しました。家業を継ぐことの重さも、正解が見えない中で決断し続ける苦しさも、身をもって知っています。


だからこそ、承継期の家族経営には、想いを落ち着いて言葉にし合う時間が必要だと感じています。


では、具体的に何から始めればいいのでしょうか。






石川県・北陸の家業経営者へ|事業承継期に進めたい3つのステップ


ステップ1:会長・社長の想いを「きく」


最初に取り組みたいのは、会長・社長が会社に込めてきた想いを、じっくり聴くことです。


創業の原点、守り続けたいもの、次の世代に任せたいこと。


家族同士だと照れや遠慮が出て、かえって話しにくいものです。


外部の第三者が聴き手になることで、言葉になっていなかった想いが出てくることがあります。私が外部参謀として関わるとき、いちばん大切にしている時間です。


(社外の立場から経営者に伴走する支援については、こちらでご紹介しています → https://www.dekiru-jp.com/shagai-jinji-sanjin )





ステップ2:継ぐ人・継がない人、それぞれの想いを尊重する


次に、後継者の覚悟と、継がない家族の想いの両方を、同じように大切にすることです。


家業を継ぐという決断も、自分の道で独立したいという願いも、どちらも「自分の軸で生きよう」とする力、私の言葉でいう「幸動力」です。


継がない選択は、会社を見捨てることではありません。家族と会社を想う、ひとつのかたちです。それぞれの道を認め合えたとき、次の関係性が見えてきます。




ステップ3:理念を言葉にし直し、そのうえでチームをつくる


想いが見えてきたら、理念を今の言葉で表現し直し、社員と共有する段階です。


ここで初めて、チームビルディングが生きてきます。


たとえばレゴ®シリアスプレイ®を活用した研修では、「10年後、この会社にどうあってほしいか」を一人ひとりがブロックで形にします。言葉にしにくい想いも、作品を指さしながらなら語りやすくなります。


会長・社長、後継者、社員が同じ作品を囲むことで、「私たちはどこへ向かうのか」を一緒に確かめられます。


(手法や事例の詳細はこちら → https://www.dekiru-jp.com/lsp )






よくある質問(FAQ)


事業承継で社内がぎくしゃくしたとき、チームビルディング研修は効果がありますか?


効果が期待できる場面はあります。

ただし、理念や経営者の想いが共有されていない段階では、先に想いの確認から始めることをおすすめしています。順番を整えることで、研修の効果が現場に残りやすくなります。




兄弟のどちらが家業を継ぐかで気まずくなったとき、外部に相談してもいいのでしょうか?


はい、ご相談いただけます。

家族だけでは感情が先に立ちやすいため、第三者が入ることで話しやすくなることがあります。なお、株式や相続などの法務・税務については、税理士や弁護士などの専門家へのご相談もあわせて進めてください。




レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修は、家族経営の小さな会社でも実施できますか?


はい、少人数でも実施できる手法です。

人数よりも「何のために行うか」が大切なので、目的の整理から一緒に設計します。石川県・富山県・福井県を中心に、全国からのご相談に対応しています。






想いを確かめることは、遠回りのようで近道です


チームの雰囲気が悪いと、つい「関係性をなんとかしたい」と考えます。


でも事業承継期のぎくしゃくは、誰かが悪いのではなく、想いがまだ言葉になっていないだけのことが少なくありません。


私の大切にしている言葉に「信成万事」があります。

信じることで、万事は成る。家族を、社員を、そして受け継いできたものを信じて、まずは想いを聴くところから始めてみませんか。






最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

もし今、

  • 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

  • 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

  • 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある

そんな感覚が少しでもあるなら、

それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。


無理な勧誘や売り込みは一切ありません。

「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。




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【著者プロフィール】

幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。

「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、

脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた

対話と体感を重視した支援を行っています。

延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。

44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、

経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。

現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。

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