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石川県の中小企業経営者が「うちの経営理念、なんか違う」と感じたときに立ち返りたいプラチナサークル

  • 2 分前
  • 読了時間: 7分
左に「理念は5層でできている」「プラチナサークル理論 石川県・北陸の中小企業経営者へ」と書かれ、右に木彫り風の4人が円形ボードを囲んで会議する場面


「ホームページに経営理念を載せてはいるけれど、正直しっくりきていない」


「社員に理念を伝えても、どこか他人事のような顔をされる」


「業務改善の話をすると、いつも“やり方”の話で終わってしまう」


この記事では、経営理念と「HOW(やり方)」の違い、そして私が実践で使っているプラチナサークル理論——WHO → FOR WHOM → WHY → HOW → WHAT という順番で、理念を掘り出していく進め方をお伝えします。


こんにちは。株式会社できる(石川県金沢市)代表取締役の杉本嵩龍です。


理念経営・組織開発の外部参謀|レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修と幸動力コーチングで、理念を現場の行動に変える組織づくりを支援しています。石川・富山・福井を中心に、延べ200社・4,000名以上の経営者や管理職と向き合ってきました。




経営理念だと思っていた言葉が、実は「HOW」だった


先日、ある中小企業さんの業務改善ワークショップを設計するために、ホームページをじっくり読み込んでいました。


そこに掲げられていた「経営理念」を読んだとき、どうにも引っかかるものがありました。


悪い言葉ではありません。


むしろ真面目で誠実な会社だと伝わってくる一文です。


それなのに、そこを出発点にワークショップを組み立てようとすると、地面が固まらない感じがする。


よくよく考えて、腑に落ちました。


その言葉は、理念というより「どうやるか」を書いた言葉だったのです。


「丁寧に、迅速に、確実に」——たとえばこうした表現です。


これは仕事の進め方であって、「なぜこの会社が存在するのか」ではありません。


ましてや「私たちは誰なのか」でもない。だから最初の一歩から足場がぐらついてしまう。


同じ違和感を抱えている経営者の方は、決して少なくないと感じています。





杉本流「プラチナサークル理論」——理念は5つの層でできている


ゴールデンサークルの、さらに内側へ


WHY・HOW・WHATの3層で考える方法はよく知られています。


ただ、北陸の中小企業の現場でご一緒していると、WHYから始めても言葉が出てこないことが本当に多いんです。


なぜか。WHYの手前に、まだ触れていない2つの層があるからです。


私はこれを含めた5層をプラチナサークルと呼んでいます。




① WHO:私は誰か/私たちは誰か


いちばん内側です。


創業家として何を受け継いできたのか。

この土地でどう生きてきたのか。

どんな失敗をして、何を手放さずにきたのか。


ここが曖昧なまま理念を作ろうとすると、どこかで見たことのある、立派だけれど借り物の言葉になります。


理念が浸透しない会社の多くは、実はこの層が空欄のままです。




② FOR WHOM:誰のために


次に、その私たちは誰のために存在しているのか。


顧客だけではありません。社員、その家族、取引先、地域、そして未来の世代。


ある経営書に、こんな趣旨の一節がありました。


経営理念には多様化した人の価値観を一点にまとめる力があり、正しい理念は社員やその家族の誇りとなって、関係者との信頼を築いていく。


結果として人が集まり、仕事の質が上がっていく——。


「誰のために」がはっきりしている会社ほど、理念に体温がある。


これは現場で何度も見てきました。




③ WHY:なぜやるのか


WHOとFOR WHOMが埋まると、WHYは驚くほど自然に出てきます。


「自分たちがこういう存在で、この人たちのためにいるのなら、やる理由はこれしかない」となるからです。


順番が逆だと、ここで手が止まります。




④ HOW:どうやるのか/⑤ WHAT:何をするのか


行動指針や事業内容は、いちばん外側です。


外側は環境で書き換わります。


生成AIが入れば「迅速に」の意味は変わりますし、人手不足が進めばやり方も変わる。


冒頭の会社の「経営理念」は、この一番外側だけが書かれていた状態だったのだと思います。




自社の言葉が理念かどうかを見分ける3つの問い


金沢や北陸の経営者の方とお話しするとき、私はよくこの3つを一緒に考えます。


その一文を消したら、会社は別の会社になりますか。


HOWは消してもやり方を変えるだけです。

「消しても困らない言葉」は、まだ内側の層に届いていないのかもしれません。



社員が家族に、誇りを持って話せる言葉ですか。


誇りが宿る言葉には、必ずFOR WHOMが入っています。



迷ったとき、判断のよりどころになりますか。


利益は出るが気の進まない仕事が来た。そんなとき読んで判断できるか。判断に使えない言葉は、まだ壁に貼ってあるだけの言葉です。



3つとも「うーん」となっても、落ち込む必要はまったくありません。気づけたことが出発点です。





なぜ、外側から始める業務改善はうまくいきにくいのか


判断軸がないまま業務改善を始めると、改善案は「やりやすい順」に並びます。


手をつけやすいところから片づき、一番大事な課題が最後まで残るということが起こります。


「これはうちがやるべき仕事なのか」——この問いに答えられるのは、外側の層ではありません。


私自身、家業の繊維加工会社を22年やって、44歳で会社を整理しました。


売上目標も方針も会議もありました。


けれど「私たちは誰で、誰のためにいるのか」を自分の言葉で言い切れていたかというと、正直、言えていませんでした。


数字と方針は、しんどいときに人を支えてはくれません。


あのとき違ったかは分かりませんが、少なくとも戻る場所はあったはずだと思っています。





石川県・北陸の中小企業が、理念を掘り出していくには


大事なのは、理念は「作る」ものではなく「掘り出す」ものだということです。


経営者の中には、すでにWHOとFOR WHOMがあります。


創業のときの悔しさ、続けてこられた理由、譲れなかった一線。


まだ言葉になっていないだけなんです。


株式会社できるでは、レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修と幸動力コーチングで、この「まだ言葉になっていないもの」を扱います。手を動かして作品をつくり、それを語ってもらう。すると、腕を組んで考えても出なかった言葉が自然に出てきます。


脳科学(RAS®)の観点からも、言語より先に手が動くことには意味があります。


プラチナサークルの内側から順に、石川県・富山県・福井県の製造業、福祉、医療の現場でご一緒してきました。





お客様の声


「誰のために」から入ったのが大きかったです。理念を作り直すつもりが、実は自分がずっと言いたかったことを言葉にしてもらった感覚でした。(石川県・製造業/代表取締役)


ホームページの理念が実は一番外側の層だった、という指摘に驚きました。そこを整理してから業務改善に入ったので、議論が「やり方」だけで終わらなくなりました。(富山県・福祉事業/管理職)





よくある質問


プラチナサークル理論とは何ですか?


株式会社できるの杉本嵩龍が実践の中で整理した、理念を5層で捉える考え方です。

WHO(私たちは誰か)→ FOR WHOM(誰のために)→ WHY(なぜ)→ HOW(どうやって)→ WHAT(何を)の順に内側から掘り下げます。WHYの手前に2層を置くのが特徴です。



経営理念と経営方針の違いは何ですか?


経営理念は内側の層(WHO・FOR WHOM・WHY)を示すもので、原則として変わりません。

経営方針は外側のHOW・WHATにあたり、環境に応じて更新していくものです。両方必要ですが、役割が異なります。



経営理念がない中小企業はどうすればいいですか?


立派な文章を用意しなくて大丈夫です。

まずは「なぜこの会社を続けてきたのか」「誰の顔が浮かぶか」を経営者の方が自分の言葉で語るところから始めます。その語りの中に、たいてい理念の原型が入っています。




最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


もし今、


  • 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

  • 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

  • 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある


そんな感覚が少しでもあるなら、

それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。

無理な勧誘や売り込みは一切ありません。

「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。




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👉 お問い合わせ|株式会社できる


O Sole Mio! いつも心に太陽を!




【著者プロフィール】

幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。

「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、

脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた

対話と体感を重視した支援を行っています。

延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。

44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、

経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。

現在は金沢市の山間部でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。

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