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管理職研修で「全員の意見が出る会議」をつくる:合意形成とレゴ®シリアスプレイ®の組み合わせ

  • 3 分前
  • 読了時間: 9分


こんなことで悩んでいませんか?


「会議でいつも同じ人しか発言せず、結局リーダーの意見で決まってしまう」

「合意形成の場のはずが、感情的になって議論が前に進まなくなる」

「管理職研修を実施しているが、部下への関わり方が変わったという実感がない」


この記事では、製造業・建設業・医療など北陸・石川県の中小企業でよく耳にするこの3つの悩みに、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用した管理職研修がどう向き合うのかをお伝えします。


会議の質・合意形成の質・管理職の関わり方が変わった、現場からの具体的な事例とともに解説します。




「声の大きい人だけが発言する会議」が生まれる本当の理由


多くの組織で、会議の発言は特定の人に偏っています。

リーダーや声の大きい人が話し、他のメンバーは聞いているだけで終わる。「全員参加型」を目指しても、いざ「ご意見は?」と聞くと、沈黙が続く——これは意欲や能力の問題ではありません。

「構造の問題」です。



人が発言を控える理由には3つのパターンがあります。


  • 「自分の意見が場を乱すかもしれない」という懸念(心理的安全性の低さ)

  • 「うまく言葉にできない」という言語化の苦手意識

  • 「どうせ決まっている」という結論先行への諦め



この3つはどれも、発言者を責めることでは解決しません。

「場の設計」を変えることでしか、変えられません。レゴ®シリアスプレイ®メソッドが管理職研修・合意形成の場で力を発揮するのは、まさにこの「場の設計」を根本から変えるからです。




レゴ®シリアスプレイ®が「全員参加型の合意形成」をつくる仕組み


① 「自分」ではなく「作品」が語るから、安全に本音を出せる


会議での発言は「自分の意見の表明」です。

それが批判されると、自分が否定された感覚になる。だから人は黙ります。


レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップでは、テーブルの上に自分が作ったブロックの「作品」があります。

参加者は「私はこう思う」ではなく「この作品が示していることは……」と語ります。批判されるのは「自分」ではなく「作品」という距離感が、心理的安全性を生み出します。


結果として、普段の会議では一言も発言しないメンバーが、作品を前にして饒舌になる

——これは、200社・4,000名以上の現場で繰り返し起きていることです。




② 全員が「手を動かす」から、受け身になれない


通常の会議では、発言しない人は「聴衆」として存在できます。

黙っていれば場は進む。しかしレゴ®シリアスプレイ®メソッドのワークでは、全員がブロックでモデルを作ることから始まります。

手が動くと、頭も動く。「考えていない」では済まない状況が、全員参加の土台になります。




③ 「形」があると、議論が具体的になる


「部署間の連携をよくしたい」という言葉は、人によって意味が違います。

しかしブロックで「現状の連携の形」「理想の連携の形」を作ると、全員が同じ絵を見ながら話せます。

「ここがボトルネックになっている」「このつながりが足りない」という具体的な対話が生まれ、合意形成のスピードが上がります。




④ 管理職が「引き出す力」を体験的に習得できる

管理職研修の目的の一つは、「部下の本音を引き出す力」の育成です。知識として「傾聴が大切」「心理的安全性を高めよ」と教えるだけでは、行動は変わりません。しかしレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップで、自分自身が「作品を通じて語り、聴いてもらう」体験をすると、「これが引き出すということか」という気づきが体に入ります。体験が、行動を変えます。



実際に何が変わったのか?北陸・石川県の現場事例


石川県ゼネコン T組(建設業・全社員130名)


石川県の老舗ゼネコンT組では、帰属意識の向上と仕事の意義の再確認、自分と他者の持ち味を知りよいコミュニケーションと問題解決マインドを体験することを目的に、年1回の全社員研修にレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修を導入しました。対象は130名の全社員。


研修後、人事担当者と社長からこんな言葉が届きました。


「社員の普段見れない笑顔での対話が多く、満足のいく研修でした」(人事担当者・社長)


「普段見れない笑顔」——これは、普段の職場や会議では見えていない側面が、レゴ®という媒介を通じて引き出されたことを示しています。建設業という、ともすれば縦割りで声の大きい人が議論をリードしがちな業界で、130名全員が対等に語り合える場が生まれた事例です。



大手薬局チェーン店 A様(医療・薬局)


「毎回の戦略会議で議論が感情的に荒れる」という悩みを持つ大手薬局チェーンの担当者から依頼を受け、1泊2日の次年度店舗出店計画の戦略会議の初日午前に3時間のワークショップを実施しました。会議での目的・役割を共有モデルで作成し、展示しながら会議を進める設計です。


結果は明らかでした。


「非常に和やかで活発で前向きな会議になった」(担当者)


「感情的に荒れる」会議が「和やかで活発」に変わった理由は、参加者が「自分の意見」を守ることではなく「共通の目的」に向けて作品を語るモードに切り替わったからです。作品が「共通の言語」になると、防衛的なコミュニケーションが消えます。


IT F通関連会社 P社(IT・幹部リーダー10名)


組織内コミュニケーション改善と合意形成が進まないという課題を持つIT企業P社では、社長を含む幹部リーダー10名を対象に7時間のワークショップを実施しました。事前に組織の「関係の質」を数値化するOcapiという診断ツールを使い、LSPでビジョンと方向性を明確化。半年間のアクション合意形成を行いました。


6か月後のOcapi再測定の結果は、数字として明確に変化を示しました。


  • 関係の質:+1.39ポイント(130%向上)

  • 思考の質:+1.01ポイント(121%向上)

  • 行動の質:+1.40ポイント(132%向上)


「感覚的に変わった気がする」ではなく、数値で証明された変化です。合意形成の質が上がると、その後の思考と行動の質も連鎖的に向上する——この事例はそのことを明確に示しています。




ウエストヒルズテニスクラブ(スポーツ・サービス業)


経営会議でスタッフが「目の前の仕事にとらわれがちで視点が狭い」という課題を持っていたウエストヒルズテニスクラブでは、2日間の経営会議の初日6時間にレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修を実施。1年間の振り返りと課題、5年後のビジョン共有モデルの作成、課題抽出を行いました。


「ブロックを使ったことで、視点が広がり自分たちの目指すビジョンと本質的な課題が明確になった」(担当者)


2日目の会議では、1日目の体験を土台にディスカッションが深まりました。会議の質は、会議の直前に決まるのではなく、その前の「場の準備」によって決まるという実例です。



管理職研修に向いているポリテク研修コースとの組み合わせ


ポリテクセンターの生産性向上支援訓練の中でも、以下のコースはレゴ®シリアスプレイ®メソッドとの相性が特に高く、管理職の合意形成・対話力強化に直結します。


ファシリテーションを活用した合意形成の効率化


作品を介して話すため、本音や違いを安全に出せる環境が生まれます。声の大きい人だけでなく全員の意見が出る会議設計を体験的に習得できます。管理職がファシリテーターとしての役割を身につける最適なプログラムです。



組織力強化のための管理職マネジメント


管理職が目指す組織像・部下との関わり方を可視化できます。「言葉で教える」から「体験で気づかせる」マネジメントスタイルへのシフトが体験的に起きます。



フォロワーシップによる組織力の向上


管理職からの視点だけでなく、メンバーが自分の役割・チームへの貢献を形にするプロセスを通じて、組織全体の主体性が高まります。管理職がチームの全員の視点を理解する場として機能します。



プロジェクト管理技法の向上


プロジェクトの目的・役割・リスク・関係者の期待を立体化することで、プロジェクトの全体像と各自の役割認識が揃います。チームの合意形成を「見える形」にする演習として特に効果的です。



よくある質問(FAQ)


Q1. 管理職向けの研修でレゴ®を使うことへの抵抗はありませんか?


「レゴで遊ぶのか」という最初の戸惑いは確かにあります。

ただ、40〜60代の管理職の方が最も変わるのが、ブロックを手にした瞬間です。「考えることが可視化される」という体験は、年齢・役職を問わず人の本質的な好奇心に触れます。多くの管理職の方が「最初は戸惑ったが、気づいたら夢中になっていた」と振り返ります。



Q2. 会議の「その後」まで変化は続きますか?


1回のワークショップで組織文化が変わるわけではありませんが、「全員が発言した」「作品を通じて本音が出た」という体験は、その後の会議の雰囲気に確実に影響を与えます。

IT企業P社の事例のように、継続的な仕組みと数値測定を組み合わせると、変化が「積み重なる」設計ができます。継続的な支援についてもご相談を受け付けています。



Q3. 管理職が複数いる場合、一緒に受けた方がいいですか?


管理職が一緒に体験することで、「同じ体験を持った管理職チーム」が生まれます。

その後の会議や意思決定の質が変わるだけでなく、管理職同士の信頼関係も深まります。ただし、個別の管理職向けコーチングと組み合わせることも効果的です。御社の状況に合わせてご提案します。



最後まで読んでくださったあなたへ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし今、


  • 人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある

  • 頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする

  • 「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある


そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。


まずは軽く話すだけで大丈夫です。無理な勧誘や売り込みは一切ありません。

「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。




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著者プロフィール

幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)

株式会社できる 代表取締役。

「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。

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