ポリテクの研修にレゴ®シリアスプレイ®を活用すると何が変わるのか?製造業の研修担当者へ
- 1 日前
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こんなことで悩んでいませんか?
「毎年研修をしているのに、現場での変化が見えない」
「受講者が受け身になりがちで、学んだことが職場に戻ると消えてしまう」
「研修担当者として、効果をどう測ればいいかわからない」
この記事では、ポリテクセンター(職業能力開発促進センター)の生産性向上支援訓練に、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用した体験型演習を組み合わせるとどんな変化が起きるのか、その理由と実際の事例をお伝えします。
「なぜポリテク×レゴ®シリアスプレイ®なのか」という全体像を理解していただくための記事です。
製造業・建設業の経営者・人事担当者・研修担当者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。
ポリテク研修で「よくある問題」の正体
ポリテクセンターの生産性向上支援訓練は、企業の課題に合わせてオーダーメイドで研修設計ができる優れた公的制度です。
講義だけでなく演習やグループワークを組み込めるため、カスタマイズ性は高い。
しかしそれでも、研修担当者から聞こえてくるのはこんな声です。
「受講者が講師の話を聴いているだけで終わってしまう」
「グループワークで発言するのはいつも同じ人だけ」
「研修が終わると現場に戻って、学んだことが活かされない」
これらの問題の正体は、ひとつのことに集約されます。「学んだ」と「行動した」の間に、自分ごと化のプロセスが足りていないことです。
知識は理解できる。
でも、それを「自分の職場の話」として腹に落とすには、別の何かが必要です。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した体験型演習が持つ力は、まさにこの「自分ごと化」の部分にあります。

レゴ®シリアスプレイ®がポリテク研修に合う5つの理由
① 全員が手を動かすから、受け身になれない
一般的な研修では、発言が得意な人だけが場を動かしがちです。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップでは、全員がブロックでモデルを作ることから始まります。手が動くと頭が動きます。「言葉にならなかった考え」が、形になって出てきます。発言が苦手な現場の社員でも、自然と参加できる入り口があるのです。
② 作品を介すると、本音が安全に出てくる
「自分の意見」を直接言うのはハードルが高い。
でも「この作品が示していること」なら話せる。レゴの作品という媒介物が間に入ることで、立場や役職を超えた本音の対話が生まれます。これは、意見が出にくい現場や、上下関係が強い組織で特に力を発揮します。
③ 仕事の流れや課題が「見える形」になる
ものづくりの現場では、工程や部署間のつながり・ムダ・ボトルネックを「見える化」することが改善の第一歩です。
レゴブロックで業務フローや課題を立体的に表現すると、言葉だけでは共有しにくかった問題が、テーブルの上に形として現れます。部門を超えた共通理解が、一度のワークショップで生まれることがあります。
④ 「明日からの行動」まで落とし込める
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修の最後には、必ず「行動宣言」のプロセスがあります。
気づきを言語化し、「明日から自分は何をするか」を宣言して終わります。
これが、研修後の現場行動への橋渡しになります。
「研修で終わり」ではなく、「研修から始まる」設計です。
⑤ 既存カリキュラムを置き換えず、演習の質を上げる
レゴ®シリアスプレイ®メソッドは、ポリテクの既存カリキュラムを壊すものではありません。
講義内容は変えずに、演習パートにこのメソッドを組み込むことで、受講者のエンゲージメントと行動変容を高めます。
ポリテク研修の構成比として、演習・グループワーク部分を約50%に設計すると最も効果的と考えています。
どんなポリテクコースに組み合わせられるのか?
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した演習が特に効果を発揮しやすいコースをカテゴリ別にご紹介します。
A. 組織力強化・人材育成系
フォロワーシップ、中堅・ベテランの役割、管理職のマネジメントスタイルなど、自分の職場での役割や関係性を「形」にするテーマと相性が抜群です。受け身の受講者が主体性を持って参加できるようになります。
B. 業務改善・生産性向上系
成果を上げる業務改善、ムダの発見・プロセスの見える化、QCD・5Sの浸透など、ものづくりの現場課題を立体的に可視化できます。「机上の空論」で終わらず、現場に即した改善アイデアが生まれやすくなります。
C. 合意形成・対話・会議活性化系
ファシリテーションを活用した合意形成、プロジェクト管理など、多様な意見を引き出し納得感のある結論を出すプロセスに最も特徴が出ます。「声の大きい人だけの会議」が全員参加型に変わります。
D. ノウハウ継承・中堅ベテラン活躍系
ベテランの暗黙知・経験知を言語化・可視化するプロセスに非常に向いています。
「どう伝えればいいかわからない」という熟練社員の勘どころが、ブロックを使うと形になって出てきます。
E. DX・IT活用・生成AI系
DXを「自分たちの仕事の変化」として実感させるのに効果的です。
抽象的なDXの概念を「自社の業務・課題・理想の姿」としてブロックで表現することで、当事者意識が生まれます。

実際に何が変わったのか?数字で見る変化
静岡県・自動車部品・金属加工メーカー(ポリテクセンター静岡)
若手〜中堅社員を対象に、ものづくり生産性向上をテーマとした6時間の研修を実施。
「無口で大人しいメンバーが多い」という事前情報があった中で、研修後のアンケート結果は:
研修が役立つと回答:100%
業務に活かせると回答:87.5%
課題解決に役立つと回答:75%
次回も受講したいと回答:87.5%
「自分の思いをしっかり言葉にできていたと聞き、嬉しく思いました」(担当者)
自分の持ち場だけで考えていた受講者が、ものづくり全体を俯瞰する視点を持つきっかけになった事例です。
自動車部品・金属加工メーカー(若手〜中堅対象)
若手〜中堅のコミュニケーション不足・お互いの仕事の流れが見えにくいという課題を持つ会社で実施。
研修後の担当者評価では、生産性向上・業務改善・課題解決・伝達指導能力のすべてで「効果につながった」と100%の評価を得ました。
「普段コミュニケーションを取る機会が少ない中で、仲間や仕事への思いを多く聞けてとても良かった」(担当者)
作ることで本音が見え、対話が生まれ、協働意識と全体視点が育つ——これがレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修の典型的な変化です。
このシリーズで取り上げるテーマ一覧
この記事は、「ポリテク×レゴ®シリアスプレイ®活用シリーズ」の入口として書きました。
以下の記事で、各テーマを深く掘り下げていきます。
S-3:業務改善研修が「机上の空論」で終わらないための体験型アプローチ(近日公開)
S-4:ベテランの「勘どころ」を若手に渡す方法:ノウハウ継承×レゴ®シリアスプレイ®(近日公開)
S-5:管理職研修で「全員の意見が出る会議」をつくる(近日公開)
S-6:DXを「自分たちの仕事の変化」として捉えるには(近日公開)
自社に近いテーマから読んでいただけると、より具体的なイメージが湧くと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. ポリテクセンターの研修費用はどのくらいかかりますか?
ポリテクセンターの生産性向上支援訓練は、国が費用の一部を負担する公的制度です。
企業側の実質的な負担を抑えながら体験型研修を導入できる点が大きな特徴です。
費用の詳細は各ポリテクセンターや研修内容によって異なりますので、まずはお近くのポリテクセンターへお問い合わせください。株式会社できるでは、研修設計や講師対応についても相談をお受けしています。
Q2. 製造業以外でも活用できますか?
はい。ポリテクセンターの訓練は製造業だけでなく、建設業・物流・サービス業など幅広い業種に対応しています。レゴ®シリアスプレイ®メソッドも、業種を問わず「参加者全員が手を動かして考える」という点で有効です。株式会社できるでは、建設業・福祉・医療の現場でも実績があります。
Q3. 1回の研修でどれくらいの時間が必要ですか?
標準的なポリテク研修との組み合わせでは、6時間(1日)を基本として設計することが多いです。
このうち約50%(3時間)をレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した演習・グループワークに充てると、体験と行動変容のサイクルが一通り完結します。半日(3時間)の体験型プログラムから始めることも可能ですので、まずはご相談ください。
最後まで読んでくださったあなたへ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし今、
人や組織のことで、ひとりで抱えている悩みがある
頑張っているのに、どこか空回りしている感じがする
「このままでいいのか」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある
そんな感覚が少しでもあるなら、それは変化のタイミングが近づいているサインかもしれません。
まずは軽く話すだけで大丈夫です。無理な勧誘や売り込みは一切ありません。「話してみて、違うと思ったらそれでOK」です。
「研修効果が続かない」という経験があるなら、仕組みの問題かもしれません。体験型アプローチの具体的な設計について、まず話を聞いてみてください。
👉 公式サイト|株式会社できる
👉 レゴ®シリアスプレイ®体験会に参加する
O Sole Mio! いつも心に太陽を!
著者プロフィール
幸動力コーチ 杉本 嵩龍(すぎもと たかたつ)
株式会社できる 代表取締役。
「人と組織が幸せに働き続ける未来をデザインする」をミッションに、脳科学(RAS®)・レゴ®シリアスプレイ®・コーチングを組み合わせた対話と体感を重視した支援を行っています。延べ200社・4,000名以上の経営者・管理職・チームと向き合ってきました。44歳での会社整理という挫折と、ゼロからの再出発を経験したからこそ、経営者の孤独や、決断し続ける苦しさに、きれいごとなく寄り添えます。現在は金沢市山間部・牧山町でヤギと猫に囲まれながら暮らしています。