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なぜLSPは成果を出すのか?神経科学×SCARFで変わるリーダーの習慣「リーダーシップ」

  • 執筆者の写真: 嵩龍 杉本
    嵩龍 杉本
  • 6月27日
  • 読了時間: 5分

本文章は、Rasmussen Consultingのメルマガを翻訳したものです。Rasmussen Consultingは、LEGO® SERIOUS PLAY®を活用して組織の集合知を効果的に引き出し、より良いビジネスを構築することを専門としています。また、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドのファシリテーター養成および認定において、業界をリードする組織でもあります。トレーニングスケジュールは以下のウェブサイトでご確認いただけます。



リーダーシップ|レゴ®シリアスプレイ®

「SCARFモデルで探る脳・行動・より良いリーダーシップ」


著:Izumi Watabiki


多くのリーダーは、優れたリーダーシップとは何か──たとえば「傾聴する」「他者に発言の場を与える」「プレッシャー下でも冷静を保つ」──といったことを頭では理解しています。しかし実際には、「頭ではわかっているのに、行動に移すのが難しい」と感じることが少なくありません。


リーダーシップスタイルは、経験の積み重ねによって形成されるため、たとえ何時間もの研修を受けても、習慣を変えるのは容易ではないのです。


近年の神経科学の進展は、リーダーがより効果的に成長し、新たな行動を身につけるためのヒントを提供してくれます。新しい行動を学ぶには、単に情報を得るだけではなく、脳が「変化」をどのように処理するかを理解することが重要だからです。そのひとつの概念が、デヴィッド・ロック博士によって提唱された「SCARFモデル」です。


SCARFとは


  • Status(地位):他者に対する自分の相対的な重要性

  • Certainty(確実性):次に何が起こるかを予測できる能力

  • Autonomy(自律性):自分でコントロールできるという感覚

  • Relatedness(関係性):他者とのつながりの感覚

  • Fairness(公平性):公正に扱われているという感覚


これらの要素のいずれかが(たとえ無意識下でも)脅かされると、脳は防御モードに入ります。視野が狭まり、好奇心や柔軟性が減少し、新しい選択肢やアイデアを考えにくくなってしまいます。しかし、SCARFの要素がサポートされると、脳は報酬モードに移行し、創造性や共感力が高まり、変化を受け入れやすくなります。



LEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)がSCARFを支援する仕組み


LSPの基本プロセスは、脳にとって自然に心地よい設計になっており、SCARFモデルの各要素をサポートします。


脅威を減らす仕組み


  • 地位(Status):役職や肩書きに関係なく、全員が同じプロセスで作品を組み立て、共有します。

  • 公平性(Fairness):同じ問いに答え、同じレゴブロックを使い、平等な発言時間が与えられます。

  • 自律性(Autonomy):参加者は自分のアイデアを自由に表現でき、「間違い」は存在しません。


脅威が減ることで、視野が広がり、新たな可能性やつながりを見つけやすくなります。



LSPが行動変容を促す理由


最新の神経科学研究によれば、「気づき(インサイト)」──いわゆる“アハ体験”──が行動変容の重要な引き金になります。そして、その気づきを定着させるにはいくつかの条件が必要であり、LSPはそれらをプロセスに組み込んでいます。


  1. 自己生成的なインサイト

    参加者が自ら手を動かして組み立て、振り返り、他者と語り合うことで、多層的な思考が促されます。神経リーダーシップ理論では、インサイトが自ら生まれるほど、その後の行動変容の可能性が高まるとされています。インサイトが生まれると内的エネルギーが湧き、新しい行動へのモチベーションが強まります。


  2. ソーシャルラーニング(社会的学習)

    人は集団で学ぶことで、学びを定着させやすく、実践に結びつけやすくなります。LSPの共有プロセスは相互の責任感を育み、グループの中でコミットメントを示すことで行動変容がさらに加速します。


たとえ長年培ってきたリーダーシップスタイルであっても、適切な環境とプロセスがあれば、新しい思考やエネルギーが芽生えます。LEGO® SERIOUS PLAY®を通じて、リーダーの皆さんが自己生成的なインサイトを体験し、前向きなエネルギーを得られることを願っています。


──脳が安心して思考できる場をつくり、よりよいリーダーシップを見つけるために。


参考文献

  • Rock, D. (2008). SCARF: a brain-based model for collaborating with and influencing others. NeuroLeadership Journal, 1.

  • Rock, D., & Schwartz, J. (2006). The neuroscience of leadership. Strategy+Business, (43).

  • NeuroLeadership Institute. (2023). Why Social Learning Is So Effective, and How to Use It in Your Organization.



株式会社できるのLSPワークショップで得られる3つのメリット

ぜひ株式会社できるのLEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)ワークショップで、貴社のSCARF要素をさらに強化しませんか?


弊社のLSPプログラムは、デジタル資料だけでは得られない「手を動かす」「対話する」という体験を通じて、参加者一人ひとりの脳内報酬システムを活性化します。組織内の階層や職種の垣根を越え、地位(Status)や公平性(Fairness)への不要な不安を取り除きながら、自律性(Autonomy)を尊重した自由な発想を促進します。また、共通の問いを共有する過程で関係性(Relatedness)が深まり、互いに支え合う風土づくりにもつながります。


【株式会社できるのLSPが選ばれる3つの理由】


  1. 経験豊富な認定ファシリテーター 北陸実績No1ファシリテーターが、御社の課題に合わせたオリジナル設計でセッションをリードします。


  2. 成果にコミットするフォローアップ ワークショップ実施後もヒアリングとレポートで進捗を可視化し、行動変容を定着させるための伴走サポートを行います。


  3. SCARFモデル×幸動力コーチング®の融合 神経科学に裏付けられたSCARFモデルに、弊社オリジナルの幸動力コーチング®メソッドを組み合わせることで、気づきから行動までを一気通貫で支援します。



まずは無料の体験セッションで、御社の現状とゴールをお伺いします。お気軽にお問い合わせください。






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